iPhone を iOS 5 にアップデートしてから、iMessage という機能が追加された。この機能では、対応端末 (iPhone, iPad, iPod touch) 間でメッセージのやりとりを行うことができる。
(SoftBank の) iPhone では、SMS/MMS と iMessage の両方を「メッセージ」というアプリで送受信するが、実際どの程度の人がこれらの違いを理解して使ってるんだろうか?
SMS と MMS は携帯キャリアが提供するサービスであり、SMS は電話番号で、MMS は 〜〜@softbank.ne.jp などのメールアドレスで、キャリアを経由してやりとりされる。一方の iMessage は、電話番号やメールアドレスを ID にして、Apple のサーバを経由して送受信される。このため、3G 回線だけでなく、Wi-Fi 接続でも利用することができる。
ここで本題だが、iMessage は SoftBank と au 間でも (パケット使い放題なら) 無料で利用できる。しかし、状況によっては、意図せず課金される場合があることに気づいた。今回はそのことについて紹介する。
「メッセージ」アプリの動作
推測だが、iPhone の「メッセージ」アプリは次のような動作になっている。
まず、宛先 (電話番号またはメールアドレス) が入力されると、その宛先を毎回 Apple のサーバに問い合わせ、相手が iMessage に対応しているかどうか確認する。デフォルトでは SMS/MMS での送信になるが、相手が対応していれば iMessage に切り替わる。このときの表示が微妙に異なっていて、前者ならタイトルが「新規メッセージ」と表示され、宛先や送信ボタンが緑色になる (図左)。後者なら、タイトルが「新規 iMessage」となり、宛先や送信ボタンが青色で表示される (図右)。
キャリア間 SMS
去年 (2011年) の7月から、異なるキャリア間でも SMS の送受信が可能になったのだが、今回問題になるのが「キャリア間 SMS は有料」ということだ。つまり、SoftBank の iPhone から au の iPhone (またはその逆方向) への SMS の送信は有料となる。この記事を書いている時点での、SoftBank の他社宛 SMS の国内送信料は、1通あたり3.15円 (税込) らしい。
先述のように、iPhone の「メッセージ」は、おそらく毎回 Apple のサーバに対して、相手が iMessage に対応しているかどうか問い合わせている。このため、宛先を入力してから問い合わせに成功し、送信方法が SMS から iMessage に切り替わるのに、若干時間がかかる。また、地下鉄の車内など、電波環境が良くない環境では、問い合わせが成功しないことがある。
さらに言うと、iMessage でやり取りしていても、途中で勝手に SMS に戻っていることさえある。
当然だが、これらのような現象により、他キャリアに SMS を送信すると、送信料を課金されてしまう。
また、iPhone の iMessage はおそらくデフォルトで、「iMessage が利用できない場合は SMS でメッセージを送信」するようになっている。このため、通信状況によっては、iMessage に切り替わった表示になっていても SMS で送信されることもありそうだ。
当の自分も、意図して他キャリア宛に SMS を送ったつもりはないのだが、My SoftBank で料金明細を確認すると、SMS 通信料がしっかり課金されていた。
わずかな額とは言え、iMessage で送れていれば本来発生しない料金である。今後はちゃんと切り替わっているかどうか確認するようにしたい。
参考ページ
- SMS/MMSとiMessageの違い – Positive Mental Attitude
- SMS・MMS・iMessage・電子メールを上手に使い分けよう【ソフトバンク編】 – AppBank
コメント
それじゃ、意味ないじゃん。
信者はまた裏切られたんだ。
件名を表示させて、右上にある文字数(20/70)を確認するしかない…
色ぐらい30種類ぐらいから選ばせろ!
外部ランプがないんだから!